涼しい寝室づくりのコツ(3) エアコンは体温変化のリズムに合わせて
冷たい空気は下に行くので、設定温度は27~28℃
熱帯夜でもぐっすり眠るためには、寝室の温度・湿度を適度に保つことが重要。夏は室温26℃前後、湿度50%前後が適当といわれている。ただし、冷たい空気は重くて下にたまるので、部屋の上の方と下の方では2~3℃差が出る場合がある。それを考慮し温度設定を考えよう。
冷房効率を考えるなら、扇風機やサーキュレーターを併用し空気の循環をよくして温度ムラをなくすと良い。
ただし、エアコンの性能や住宅の断熱性には違いがあるので、室内に温湿度計をおいて、自分が快適と感じる温度・湿度を見つけよう。
切タイマーは3~4時間後に設定
寝つきだけ良くしようと最初の1時間だけエアコンをつける人も少なくないが、この場合、深い眠りに入る前にエアコンが切れ、部屋が暑くなることで目が覚めやすくなり、眠りのリズムが乱れてしまう。
寝入ってから約3時間のあいだに、新陳代謝を促し細胞の修復・活性化を行う成長ホルモンが多く分泌されるので、タイマーが切れる時刻を約3~4時間後に設定し、睡眠の前半はしっかり眠れるようにしたい。就寝1~2時間前から室内を冷やしておけば、タイマーが切れても朝4時くらいまでは眠りやすい温度が保てる。
下のグラフにもある通り、体温は午前2~4時頃に最も低くなり、その後は目覚めに向かってゆっくりと上昇していくので、朝4時以降は体を冷やさず、体温の自然な上昇を助けることがすっきりした目覚めにつながる。
就寝中に暑さで目が覚めてエアコンをつけると、それまでかいた汗が急激に冷えて体が冷えすぎてしまい、体調を崩す原因になるので要注意だ。