上司とのコミュニケーションで話題に出すものは?

 より関係性を密にする必要がある場合は、一歩踏み込んだコミュニケーションが必要になってきます。しかし相手が上司となると、どうすればいいのか迷うもの。細かい話をする場合や雑談をして距離を縮める場合など、込み入ったコミュニケーションを図る際に、秘書さんたちはどうしているのでしょうか。

アイスブレイクとして、天気やスポーツ、前夜の飲み会の様子の話などを持ちかけます。また、自分のプライベートも含め、多少の自己開示をすることで安心してもらえます。(30代女性、秘書歴10年、製造、執行部を担当)

髪形やネクタイなど、見た目の変化があれば、何らかのコメントをしてみます。お誕生日を伺う機会があれば、翌年「おめでとうございます」とお声掛けします。また一度話したことは忘れないようにし、そのことを話すきっかけがあれば、「以前そうおっしゃっていましたね」などと、覚えていることをアピールします。(30代女性、秘書歴5年、卸・小売、社長・副社長・取締役を担当)

最新のニュースに敏感になって、話に乗れるように心掛けています。また、役員にイエスマンが多いので、あえて反対意見や、違う視点での案も出すようにしています。(30代女性、秘書歴14年、サービス、社長・執行部を担当)

ボスが気になっているトピックスは意識的に集めて提供します。同時に、ボスが縁のないような若者のトレンドもお伝えし、社外での雑談のネタを提供するようにしています。(40代女性、秘書歴5年、情報通信・IT、会長・執行部・本部長クラスを担当)

タイミングにもよりますが、リラックスしているときは、こまめに時事ネタや最近の流行などの情報をお伝えするように心掛けています。(40代女性、秘書歴7年、医療・社会保険・福祉、教授を担当)

時事問題やニュース、旬の話題は頭に入れておきます。上司がふとつぶやいた内容も漏らさずに聞き取るようにし、お答えできるところはお答えします。(30代女性、秘書歴7年、放送・広告・出版・マスコミ、取締役を担当)

自分と年が離れている上司のときは、上司の若い時代の流行や文化について勉強をしておき、飲み会や空き時間などにさりげなく質問をしてみます。若かりし頃の話は、皆さん生き生きと楽しそうにお話ししてくださいます。(40代女性、秘書歴7年、情報通信・IT、取締役を担当)

話題になっている商品や入手困難な食べ物の話題を出すと、会話が弾みます。(40代女性、秘書歴13年、商社、会長・社長を担当)

話題にできるよう、最低限の知識でいいので勉強しておきます。「不勉強なので教えていただけますか」と言うと、丁寧に教えてくれます。(40代女性、秘書歴20年以上、情報通信・IT、本部長クラス・事業部長)

上司の趣味嗜好を探り、また、その分野について勉強しておきます。業界や社会情勢についてきちんと話すことができると、信頼にもつながります。たまにはジョークを言って、緊張をほぐすこともします。また、家庭の事情を知っていると秘書業務がしやすい場面もあるため、ご家族についても普段の会話の中でさりげなく織り込みます。距離も縮まるので一石二鳥です。毎日の会話の積み重ねが、信頼をいただけることにつながると思います。(50代女性、秘書歴20年以上、情報通信・IT、会長・社長を担当)

朝のご挨拶の時に、その日のトピックなど何か一言を添えるようにします。上司の関心のあることについての情報収集は欠かしませんし、直接上司にも質問することもあります。(40代女性、秘書歴20年以上、商社、会長を担当)