こんにちは。「天気のヒミツ」連載の気象予報士 伊藤みゆきです。

 9月29日から30日にかけて、北の方には「山に雪を降らせるような寒気」が流れ込んできました。29日には北海道・旭川の気象台から「旭岳の初冠雪」、30日には東北・盛岡の気象台から「岩手山の初冠雪」の便りが届きました。

9月30日の朝、東京からも富士山がくっきり。この日が甲府気象台からの「富士山初冠雪」の平年日だが、まだ山頂付近に雪はない。

 30日の朝は東京からも富士山がくっきり見えるほど空が澄みました。これも、北から冷たく乾いた空気が流れ込んだからです。涼しいというよりも冷たい風で「あ、季節が進んだな」と感じた方もいらっしゃったかもしれません。

 さわやかな秋晴れで9月を締めくくれる地域が多い中、10月は荒天でスタートしそうです。

 29日、気象庁から「発達する低気圧に関する情報」が出されました。10月1日~3日は急速に発達する低気圧の影響で北日本を中心に非常に強い風が吹き、大荒れの天気となる恐れがあると、注意を呼び掛けるものです。

 天気図を見ると、30日までは高気圧が主役ですが、1日にはその高気圧が東に追いやられ、日本海に低気圧や前線が現れます。等圧線の数が多く、荒れた天気が予想されます。

 「発達」というのは、天気図上では低気圧の気圧が下がり、低気圧付近の等圧線の数が多くなることでわかります。

図1 30日夜の予想天気図
図2 1日夜の予想天気図
等圧線の数が多いところほど強い風が吹くが、1日夜の予想図は日本付近に等圧線がたくさん描かれている。強風注意。(気象庁HPより)

 「低気圧の発達」には2つの要素がポイントとなります。

(1)南から流れ込む暖かく湿った空気
(2)北から流れ込む冷たく乾いた空気

 この2つのコントラストが強ければ強いほど発達します。