11月は、秋らしい天気をもたらす「帯状高気圧」に変わって、冬の寒さをもたらす「大陸からの高気圧」に主役が交代する時期です。大陸からの高気圧に覆われるのが「冬型の気圧配置」で、先週末、本格的な冬型が初登場しました。

 10月24日の夜遅くに東京で、翌25日には近畿地方で「木枯らし1号」が吹きました。北海道では札幌・稚内・帯広・釧路・室蘭で初雪を観測し、初の積雪となった地域もありました。

図5 10月25日の天気図
図5 10月25日の天気図
今シーズン初の本格的な気圧配置となり、北海道では雪、全国的に冷たい風が強まった。冬が近いことを知らせる「木枯らし1号」が東京や近畿地方で観測された。(気象庁HPより)

 冬の足音が大きくなって、この先の寒さを心配した方も多かったかもしれませんが、今週に入って再び「秋初め」の陽気に戻っています。東京では28日の最高気温が25度を上回り、19日ぶりの「夏日」を観測したほどです。

 気温の乱高下はまだ続きます。

 29日以降は、再び上空に寒気が流れ込む影響で寒くなる予想です。

 北海道では平地でも雪の降るところがあり、朝晩は0度前後の冷え込みになりそうです(28日朝の札幌の最低気温は9月下旬並みの12度でした)。

 今回の寒気のピークは土日です。このため、本州や四国、九州でも、土日は夜から朝にかけて10度くらいまで気温が下がるところも多いでしょう。

図6 上空1500m付近の気温予想
図6 上空1500m付近の気温予想
27日をピークに暖かい空気が流れ込んだものの週末にかけて寒気が流れ込んでくると見られる。上空のピークより地面付近のピークはやや遅れるので、「寒さの底」は週末から週明けになる予想。今回は北ほど寒気が強いので、北海道では積雪注意。

 今年は31日が土曜日で、ハロウィンパーティーには絶好です。さまざまな仮装で街に繰り出す人もいるかもしれませんし、明け方まで盛り上がる人もいるかもしれません。でも、北海道では雪が舞うような寒さです! 北陸や東北の日本海側も雨が予想され、太平洋側各地も日曜日から月曜日は冷たい雨が予想されています! 風邪をひかないようにご用心ください。

 いまのところ11月3日・文化の日は広く晴れてお出かけ日和になりそうですよ。