11月8日夜―。ハーバードケネディスクールの天井に準備された赤・青・白の無数の風船が落ちることはなかった。ヒラリー・クリントン氏の勝利が宣言された瞬間、落下するはずの風船は、網に囲われ、重く天井からぶら下がったままとなった。

大学は、初の女性大統領誕生を祝福する準備をしていたのだが…

 ハーバードケネディスクールの同級生の大半は、民主党支持者だ。教授陣も民主党支持者が多く、歴代政権で活躍した人も多い。

 8日の夜、初の女性大統領誕生に希望を抱いた学生たちは、大学で開かれた選挙結果開票パーティーに集まった。私も「このタイミングで行政大学院に留学できてラッキーだな」とワクワクした気持ちで、結果を友人たちと待った。

 華やかな装飾と期待で溢れた大学だったが、トランプ氏がオハイオ州で勝利をしてから、少しずつ静かになっていく。結局、深夜になっても結果が出ず、学校は閉まった。

 そして翌日、学校に行くと、そこは別世界のようだった。