「白人至上主義者」「負け惜しみ」「嘘つき」「不正」―

 ハーバードで行われたシンポジウムは、怒号が飛び交う舌戦となった。

意見交換を行う場として恒例のイベントだったのだが…

 このイベントは、大統領選後、各候補者の選対本部の幹部が、戦略や分析手法等について意見交換を行う場として1972年に始まった恒例のものだ。しかし、今回はトランプ・クリントン陣営が互いへの怒りをあらわにした、前代未聞の展開となった。

 トランプ氏の選対本部の最高責任者を務め、政権の首席戦略官・上級顧問に起用されたスティーブ・バノン氏に話題が移ったときだった。

 バノン氏は、保守系ニュースサイトの会長を務め、先陣を切って「白人至上主義」「反ユダヤ主義」を導いたと警戒されている人物だ。「右翼の扇動家」として、共和党からも批判されている。

 トランプ陣営は、バノン氏はハーバード・ビジネス・スクールを卒業し、ゴールドマン・サックスの勤務歴もある「卓越した戦略家」であると擁護した。すると、以下の感情的な舌戦が繰り広げられた。

「負けたほうがマシよ」(クリントン陣営)

クリントン陣営 パリミエリ氏 「白人至上主義者のプラットフォーム(舞台)を提供することが、卓越な戦略家だとするのなら、むしろ負けたことを誇りに思うわ。ヒラリーの選挙活動の中でも、彼女のオルトナ右翼(保守的な超右派)に対するスピーチを、一番誇りに思っている。勇気を持って立ち上がったもの。あなたたち(トランプ陣営)のやり方で勝つなら、負けたほうがマシよ

クリントン陣営の選対幹部、中央がパリミエリ氏 (C)Martha Stewart, Harvard Kennedy School’s Institute of Politics

トランプ陣営 コンウェイ氏 「それはないわ」

クリントン陣営 パリミエリ氏 「本当よ」