トランプ陣営 コンウェイ氏 「ありえない。じゃあ、どうやって我々が勝ったというの、言ってごらんなさいよ。私はこの4か月、この選挙に人生をつぎ込んだ。そして勝利したわ。入念な選挙分析で、必要な270人の選挙人のための戦略を練ったからよ。それが大統領選のすべてだもの。この部屋にいるほとんどの人からバカにされて笑われながらも、重要な地域で選挙運動を行ったのよ。バノン氏をはじめとするチームでやり切ったわ。我々は、有権者と通じ合えた」

クリントン陣営 パリミエリ氏 「私が危惧しているのは、トランプ氏が起用した人物、また彼自身よ。もう既に彼の発言やスタンスについても話が出たけれど、平等や多様性など、私にとって大切なアメリカの理念や価値観に相反していると思う。トランプ氏はバノン氏のような人物を起用した。バノン氏とトランプ氏は共に、バノン氏の保守派ニュースサイトを“白人至上主義者のプラットフォーム”だと言及している。それに対して、ヒラリーは勇気を持って、立ち上がったのよ。これはアメリカの歴史の中でも、非常に重要な出来事だった。このような思想を阻止しようと尽力して、本当に良かったと思うわ

「それで負けたと言いたいの?」(トランプ陣営)

トランプ陣営 コンウェイ氏 「ちょっと待って。彼女(パリミエリ氏)は白人至上主義者と言ったわ。私が、選挙活動で白人至上主義者へプラットフォームを提供したと言いたいの? 私の顔を見て、そんなことを言うわけ?」

クリントン陣営 パリミエリ氏 「そうよ。提供したのよ」

トランプ陣営 コンウェイ氏 「あらそう、それで負けたと言いたいの? 白人労働者に適切なメッセージを送ればよかったのでは? 彼女(クリントン氏)とは、あまりにも共感できる点がなかったけれど…」

トランプ陣営の選対幹部、左がコンウェイ氏 (C)Martha Stewart, Harvard Kennedy School’s Institute of Politics

クリントン陣営 パリミエリ氏 「それ(白人至上主義へのプラットフォーム提供)で勝ったとは言っていないけど、そのような選挙活動が行われた」

トランプ陣営 コンウェイ氏 「トランプ氏は、オバマ大統領が勝利した200以上のカウンティ(郡)を取り返した。あなたが今言ったことや女性大統領を受け入れられなかったことが原因だと思っているの? 本当に? 原因は単に、ヒラリー・クリントン自身じゃないの?彼女は、有権者と通じ合えなかった。彼女は、有権者と共通点が一つとしてない。あなたたちは、経済のメッセージもなかったのでは?」

 このやりとりは、トランプ・クリントン陣営の2時間半の直接対談のうちの、わずか2分40秒だ。