されたイヤなことは、事実ではないかも?

 悔しい、生々しい思い、あの人にこんなことをされた、あんなことがあった……。このような過去の思いは、あなたのものの見方や思い込みで上書き保存した記憶であり、事実ではない可能性があります。

 私は働く女性が過去に抱いたコンプレックスを図にして分析し、原因を解明して前向きに転換させる私塾「私であるための企画力講座」を開催している経験上、小さい頃に両親や学校の先生が何げなく発した言葉のせいで、大人になった今も行動に制限がかかる方が多いことを知っています。

 しかし、傷付けた相手はそんなことなんてすっかり忘れていたり、全くそんなつもりはなく、むしろ傷付けるのではなく激励する意味で声をかけていたりするものです。相手がけろっとしているのに、自分だけがそのトラウマに苦しむのはなんだか理不尽な気がしませんか?

 今回は、過去に心ない言葉で傷付けられ、引きずっているときの心の立ち直らせ方についてお伝えします。