失敗を見据えて乗り越えると、違う景色が見えてくる

 このように、失敗は、立ち向かうことで良い思い出に「上書き保存」できます。

●私は昔、こんな失敗をしたせいで発信するのが苦手になった

●私は親にこう言われて育ったせいでこうなったんだ

●あのときに友人に言われたこの一言がショックで動きだせない

●人と違う人生を生きたいのに、周囲に反対されたからできない

●今まで真面目キャラだったのに、いきなり本性を出したら変に思われる

 このように思ってしまう経験は、誰にでも一度や二度あることでしょう。

 でも、よく考えてみてください。過去の出来事にいつまでも引きずられて、今この時を思いっきり楽しめないのは、もったいないことだと思いませんか?

 辛い経験を二度としたくない、と思う気持ちも分かりますが、挫折した苦い経験だけを引きずるよりは、もう一度チャレンジして、良い経験として保存し直したほうが前に進める気がしませんか?

 もちろん失敗するかもしれません。でも、踏み出さなければいつまでも、挫折した苦い記憶のままです。思い切って踏み出し、二回失敗したときに初めて、「私には向いていなかった」と思ってスパッとあきらめれば良いだけの話です。だから、悩む前にもう一度チャレンジすると決めて、過去の出来事に片をつけてしまいましょう。結果はどうであれ、スッキリした気分で物事に向かうことができるようになりますよ。