仕事でもプライベートでも、発信力を高めることができれば、やりたいことができる環境が整う時代。せっかくの実力が発信力の弱さで埋もれぬよう、さまざまな実例をあげ、女性らしくしなやかに自己主張ができるようになる手法を、プレゼンノウハウに詳しい池田千恵さんが指南していく連載です。

なぜ、あの人のアドバイスは「やや上から」なのか?

あるある……こんな「上から」な言い方 (C) PIXTA

 「1万時間の法則」という言葉を聞いたことがありますか? アメリカのベストセラー作家マルコム・グラッドウェル氏が著書『天才! 成功する人々の法則』(講談社)にて提唱した考えで、1万時間が「その道のプロ」と言われるために費やされる時間の目安だそうです。

 1万時間とまではいかないまでも、数カ月~数年の間興味を持って費やし、少しでも結果を出せたことについては、自分なりの意見や「こうしたほうがいい」というものが出来上がりますよね。そうやってできた価値観を周囲に伝えるとき、「押しつけ」「余計なお世話」と思われるか「役に立つアドバイスをありがとう」と喜ばれるかには微妙なラインがあるのではないかと感じています。

 私たちは特に、自分が頑張って結果が出始めたこと(例えばダイエットや禁煙など、習慣にまつわることや、趣味で得た知識)について、喜々としてアドバイスをしたくなるものです。しかし、コミュニケーションの基本は、あくまでもキャッチボール。キャッチボールを間違えると、ちょっと微妙な空気になることも。