「脱時間給」になったときに痛い目に遭うのは残業しないと仕事が終わらない人たち

 2017年7月11日付の日本経済新聞では、政府が本腰を入れて「脱時間給」を審議するとトップ記事に出ていました。世の中全体が「脱時間給」の流れになってきており、成果さえ出せばあとは遊んでいてもOK、という時代が今後必ず訪れます。でも、いざそのときが来て、成果を出せなくて結局長時間労働に行き着いたとしても、それは結局自分の責任。今から準備しておかないと遊ぶことすらできなくなる怖い時代がもうそこまで来ています。その時代に真っ先にふるい落とされるのが、「仕方ない」「そういうことになっている」とモヤモヤから目を背けて、目の前の仕事を一生懸命、頭を動かさずに体だけ動かしていた人なのです。脅すようですが、それが現実なのです。

周囲が分かってくれなくてもできる「プチ働き方改革」から始めよう

 とはいえ、新人のあなたが「23時まで仕事のメールを受けなければいけないのはおかしい! やめるべきだ!」と声高に叫んで、周囲に改善を求めたとしても、残業が常態化して当たり前になっている組織ですんなり受け入れられることはないでしょう。「そうはいってもしょうがないでしょ」「じゃあ他の方法を考えてみて」『新人なのに何生意気を言っているんだ』という声に押されてしまうのがオチです。

 では、どうしたらよいでしょうか。私は相手を変えようとせず、まずは自分の中で「プチ働き方改革」を始めてみることを提案します。

 ポイントは2つです

1.相手にメリットがある伝え方を考える
2.指示待ち残業と、そうでない残業を見極める目を持つ

 具体的に説明しましょう。