不特定多数に見られる場所に挑戦の記録をする

 もう一つ、過去の自分の蓄積を励みとする方法をお伝えしましょう。それは、挑戦の記録をきちんと文字にして、ネットなど不特定多数が見られる場所に残しておくことです。その場合は匿名でもかまいません。紙の日記などプライベートな場所に書いておくのでも良いのですが、不特定多数に見てもらえる場所に、定期的に書いたほうが「今日はまあいいか」という甘えでずるずる書かずに終わるということもないですし、後で振り返って検索しやすいうえに同じ趣味の人とつながることができるのでおすすめします。

 例えば、私は過去に、趣味の一環でワインやチーズ、日本酒などの資格を取る勉強にはまった時期があります。その勉強のプロセスを「挑戦ブログ」と称して、何の知識もないときから、初心者丸出しでブログに勉強の過程を書いていきました。

 もちろん勉強のプロセスを書くのは難しいし、分からないことを分からないと書くのは恥ずかしいことではありましたが、ブログに飲んだワイン、食べたチーズや料理との相性を記録し、自分なりの感想を書いていくその過程において、覚えるべきことが頭の中に定着するような気持ち良さを感じました

 また、挑戦するプロセスの中で「私も勉強中なんです」「私も飲み食いが好きなんです」という友人ができ、実際に会って食事をしたり、家に呼んだり呼ばれたりと、会社と家の往復では得られない出会いもありました。コツコツ書いているうちにメディアにも見つけてもらって、会社員時代には会社の許可のもと「チーズのプロのOL」としてラジオに出演したり、焼酎メーカーとコラボして焼酎のプロモーションを手伝ったりといった貴重な経験もさせてもらいました。