お客様からの鋭い一言が仕事への取り組みを変えた社長の例

 過去にストッキングが1万円以上する高級下着販売でナンバーワン営業ウーマンとして活躍し、その後独立した社長の転機は、

「だから何?」

というお客様の一言だったそうです。

 それまで彼女は、ストッキングの機能面ばかりをお客様にアピールし、さっぱり売れなかったそうです。売れないけれど理由がわからず、さらに機能を勉強して伝え、ますます売れないというスパイラルにはまっていました。

 その日もいつものようにお客様にストッキングの機能面を一生懸命説明していたところ、「だから何?」と、お客様から冷たい言葉をかけられ、はっとしたそうです。

 それ以来、自分に対して「だから何?」を繰り返すようになったところ、お客様は欲しいのは、ストッキングそのものではなく、ストッキングをはいた後の未来が欲しいのだ、と気付きました。それ以来、徐々に売れるようになり、最終的にはナンバーワンになることができたそうです。

 自分の提案が「だから何?」と言われたら、誰だって傷つくでしょう。しかし、傷ついた、で終わっては何もはじまりません。彼女のパラダイムシフトを聞き、私も自分に「だから何?」を繰り返そうと思いました。