タイの調味料満載! バジルが香る「ガパオ」

 通勤の行き帰りに便利な“駅ナカ”にも、アジアンエスニック旋風が到来した。現在のアジアンエスニックブームは“第三次ブーム”といってよいだろう。実は1980年代後半にタイ料理ブーム、2000年頃にはベトナム料理ブームが起こっている。そして現在、改めてその魅力を再発揮しているのがタイの「ガパオ」だ。

 ガパオとは、タイハーブの“ガパオ”を使用した肉料理のこと。細かく切って炒めた豚肉をナンプラー(魚醤)やオイスターソースなどで味付けをし、ガパオで香りを付けたもので、屋台料理の定番。ガパオは、シソ科の植物だけあって香りが抜群にいい! ビタミンEやカロテンなどが豊富で、血流や肌の粘膜を整えてくれる万能ハーブなのだ。

マンゴツリーキッチン 東京駅グランスタの「豚肉のガパオボウル」(800円税込/テイクアウト)。

 このガパオボウルは、タイ産バジル(ガパオ)と国産バジル、豚肉や唐辛子のシーズニングソース(大豆から作った液体調味料)やナンプラーなどで香ばしく炒めている。バジルの香りが飛んでしまわないように調理の最後にバジルを入れて仕上げるのがポイントだ。豚挽き肉は粗く刻んであるので、噛むと歯ごたえがあり、肉汁がジュワッと溢れ出す。目玉焼きを崩しながら食べるのがベスト。

 これが駅ナカで購入できるから便利。タイ・バンコクに本店を持つタイ料理レストラン「マンゴツリー」から生まれた「マンゴツリーキッチン 東京駅グランスタ」は、巨大ターミナルJR東京駅構内にあり、朝7時オープンというのも嬉しいところ。忙しい朝や仕事の移動でランチ時間が取れない、夕食の支度が大変だという女性にはピッタリだ。

シンプルながらうま味満載! ヘルシーな鶏肉の「カオマンガイ」

 同じ料理でありながら、東南アジア各国ごとに製法やソースが違い、味わいもまた異なるチキンライス。タイでは「カオマンガイ」といい、ソウルフードといえる定番料理だ。日本では、2014年にタイの人気専門店が初上陸し、ブームの火付け役となった。

 カオマンガイは、茹でた鶏肉とその茹で汁で炊いたごはんのこと。シンプルながら手間のかかる料理だ。一般的には、タオチオという日本の味噌と醤油を合わせたような味わいの液体ソースにショウガや唐辛子などが入ったソースをかけていただく。鶏肉は他の肉類に比べて筋肉の中に脂肪が入り込んでいるサシがなく、ヘルシーな食材としても人気だ。

カオマンガイキッチン エキュート大宮の「カオマンガイ」(780円税込)。

 鶏肉、ごはん、ソースをおもいっきり混ぜ合わせながら食べるのがツウな食べ方。さっぱりした鶏肉に辛味や生姜の刺激がほどよくあり味のアクセントになる。ソースをごはんにかけて食べるだけでも食欲がわき、ついつい食べ過ぎてしまいそうだ。

 タイ産の香り米であるジャスミンライスは、日本の米に比べて水分が少なくパラッと仕上がり、しっとり茹で上がった国産鶏肉と相性もよい。さらにソースは4種を用意。甘辛いタオチオソース、ジンジャーソース、タイのライムや醤油を使用したスパイシーサワーソース、甘味のあるタイ醤油のスイートソイソースと、それぞれ甘味や酸味を組み合わせて、味をカスタマイズできるのも魅力だ。

 この料理が食べられるのは、昨年11月にJR大宮駅構内エキュート大宮にオープンした「カオマンガイキッチン エキュート大宮」。通勤や出張などで行き交う人たちに利用されている。駅ナカでこんなランチを食べられるなんて、エスニック好きにとってはうれしい限りだ。他のメニューには揚げ鶏肉のカオマンガイもあり、両方共に人気が高まったことから茹で鶏肉と揚げ鶏肉のW盛りの販売が始まっている。

 先ほど紹介したマンゴツリーキッチンの系列店舗である同店を運営する、ミールワークス企画マーケティング部広報担当の神事まゆみさんは「天候不順などで食材が入手できない時以外は、極力日本産の食材を揃え、日本とタイの架け橋となる料理提供をしたい」と話す。忙しい日常にタイの味わいをプラスしてリフレッシュするのもよいかも。

 アジアンエスニックは優しい味わいで、日常生活にも取り入れたい料理のひとつ。今年は続々と、大手メーカーからもエスニック調味料や菓子などの販売が予定されている。レストランとの味比べをするのもおすすめだ。

※価格は特記がない限り、すべて税抜です。

取材・文/GreenCreate