日進月歩で進化を遂げる冷凍食品。久しぶりに食べてみると、昔よりずいぶんおいしくなった、と感じる人も多いのでは? なかでも冷凍チャーハンは、その代表格。「町の中華料理店で食べるよりおいしい」「まるでプロの味」と評判になっている。

 その理由として挙げられるのが、ここ数年の目覚ましい技術革新だ。たとえば、チャーハンを作るには、炒める、あおる、混ぜる、といった3つの工程があるが、おいしさの決め手となるのは“あおり”。ニチレイフーズの「本格炒め炒飯」では、250℃以上の高温熱風をご飯に吹き付けるという技術で、強い火力でのあおりを再現。解凍後のご飯のパラパラ感をうみ出すことに成功した。

 また、著名なシェフの監修や昔なつかしいヒット商品とコラボするなど、ユニークな企画ものも続々登場。シンプルな料理に、様々な新しいアイデアが加わり、消費者の注目を集めているのだ。

 今回試食したのは、スーパー、コンビニ、通販で販売されている商品22種。商品名に“チャーハン”という文字が入っているもののみで、ピラフや釜めしなどは対象外とした。パッケージ通りにレンジで調理し、食べ比べてみた。(一部、審査後にパッケージ、商品がリニューアルされているものもあり)

スーパーで販売している商品は1袋400~600gとファミリー向け。コンビニの商品は170~200gとひとり分サイズが主流
スーパーで販売している商品は1袋400~600gとファミリー向け。コンビニの商品は170~200gとひとり分サイズが主流

 今回審査を担当したのは、食に関わる仕事に就くこの4人! 具のバランス、ボリューム、米粒のパラパラ感をしっかりチェックした。

飲み比べをしたのは、この4人!
兼松直子
ワインエキスパート
兼松直子さん
20代の頃からワインと食の魅力に惹かれ、2011年に日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートを取得。現在はレストランや自宅にて「ワインと食を楽しむ会」を企画し、ワインの魅力を伝えている。ワインの情報サイト「ソムリエノート」で執筆活動開始。

牛田うっしぃ
パクチーハウス東京 店長
牛田うっしぃさん
パクチー好きから絶大なる人気を誇り、メディアにも多数登場している東京・経堂の「パクチーハウス東京」の店長。雑穀アドバイザーの資格も取得し、レシピ開発なども手がける。旅好きで、アフリカ女子会「corogirl」主宰でもある。

松野玲子
フードライター
松野玲子さん
フードライター歴20年。パンづくりが趣味で、All About「ユニークな手作りパン」ガイドを務めるほか、自家製の石窯でワイルドにパンや料理を作って、もてなす石窯会を定期的に開催。

タッキー
飲食ライター
古川 音さん
マレーシアに4年間住んでいた経験を生かし、「マレーシアごはんの会」を結成し、定期的に料理教室を開催。総合情報サイトAll Aboutではマレーシアのオフィシャルガイドも務める。飲食に関する取材・執筆活動を精力的にこなしている。

 さっそく食べ比べをスタート!