生理痛を感じたとき、どのように対処していますか? 温める、痛み止めを飲むなど、自宅で簡単にできる対処法で済ませている方も多いかもしれません。しかし医師の間では、婦人科の受診と、そこで処方される低用量ピルの服用が勧められています。ピルを正しく服用すれば、生理痛を軽減させ、さらに卵子を体内に温存できるそうです。そこで今回は、ピルの服用法や副作用について医療ガバナンス研究所の山本佳奈医師に詳しく聞きました。生理やピルのイメージが変わる「女性の体にまつわる話」、後編です。



避妊だけじゃない、生理痛の予防に「低用量ピル」

「低用量ピル」の3つのメリットとは? 生理の時期も快適に過ごせるようになるかも (C)PIXTA

 生理は、ホルモンの作用によって起きる現象の一つです。排卵が起きると、受精卵をキャッチするため子宮内膜が1cmほどの厚さになりますが、受精卵が着床しない場合、古い内膜は血液と共に体外へ排出されます。この一連の流れによって生じる痛みが「生理痛」です。

 しかし、生理痛にはさまざまな種類があり、痛む期間や場所、症状など、人によって痛み方が大きく異なります。中には生理痛を全く感じないという人も。しかし一方で、会社を休まなければならないほどの激痛に襲われる人もいます。千差万別の生理痛、体に負担をかけずに対処するいい方法はないのでしょうか。

「『温める』『痛み止めを飲む』などの対症療法で痛みを緩和している人も大勢いるようですが、医師としておすすめしたいのは婦人科の受診です。生理痛には、不妊や大量の出血につながる病気が隠れている可能性があります。程度にかかわらず、痛みを感じたら一度婦人科を受診しましょう」(山本医師)

 山本医師によると、すぐに妊娠を希望しない場合、婦人科では低用量ピルの服用を勧められるケースが多いそう。避妊薬のイメージが強いピルですが、生理痛の予防以外にもメリットがあるようです。

「低用量ピルを飲むとホルモンバランスが整えられるため、約2カ月後には生理周期が改善され、28日で生理がくるようになります。また排卵が抑えられて子宮内膜が薄いまま保たれるため、生理がきても出血量は少なく、生理用ナプキンに換算すると昼用たった1枚程度で済むんですよ。さらに、生理前のイライラなど、ホルモンバランスの崩れによって起きる月経前症候群(PMS)も改善される人が多いようです」(山本医師)