「~はいけない!」記事は力強く分かりやすい

 インフルエンザワクチンを否定する趣旨の文章は、断定調で分かりやすい。はっきりと「~は嘘」「絶対に~してはいけない」「~は常識」と説明している。それではと出典を見てみると、数十年前の発言だったり、現在では否定されている内容だったりする。

 一方、エビデンスなどを紹介しながらインフルエンザワクチンを肯定している場合は、彼女にとっては言い訳がましく感じるのかもしれない。結論も「~な可能性がある」とか「~と考えられている」とかいまいち煮え切らない……と思ったのかもしれない。

 しかし、打った場合も打たなかった場合も多少のデメリットが存在し、「インフルエンザに絶対にかかりたくない!」という要望を満たす手段は今のところないという事の性質上、どちらのリスクを取るかは自分で判断するしかない。

 さて、彼女の疑問に正確に答えるためには、ワクチンの原株と製造株と流行株の一致率の話や集団免疫の話など膨大な情報提供をしなければならないかもしれないが、そんなに情報を与えられても処理に困ることが想像される。