こんにちは。毎週「お見合いおじさんは見た! 」のコラムをお届けしているライターの大宮です。ある平日の夜、名古屋市内にある老舗の居酒屋に行きました。細い路地の奥というわかりにくい場所にも関わらずお客さんで溢れています。いいお酒とおいしい料理を格安で提供していると、僕たちのような食いしん坊たちが嗅ぎつけてやってくるのですね。

 この店を見つけて予約してくれたのは、我がオネット(大宮ネットワーク)会員の緒川純一さん(仮名、35歳)です。愛知県で家業の中小企業で働いていて、接待や飲み会も多いとのこと。今夜は純一さんのために合コンをセットしました(前回記事も参照してください)。なお、登場人物はすべて仮名です。

 女性メンバーは、僕の飲み仲間(50代後半の男性)の娘である千佳さん(32歳)に集めてもらいました。千佳さんは愛知県内で大手金融機関に勤めていて、「美人でノリも良い」同期と2歳上の先輩を連れて来てくれるそうです。

 男性メンバーが1人足りないので、僕の遠い親戚である明夫くん(31歳)に招集をかけました。公務員かつ体育会系な彼は、年上の僕が声をかけると二つ返事で来てくれるのです。今回は美女との合コンなのでいつも以上に鋭敏な応答でした。

 千佳さんと同期の美智子さんの2人がお酒を飲めないのは誤算でした。名古屋から1時間以上かかる家に帰らねばならず、千佳さんは車の運転もあるとのこと。僕の好みで純一さんに「渋い居酒屋」をわざわざ予約してもらったのですが、そうとわかっていればオシャレなカフェぐらいにするべきでした。

 ただし、千佳さんはお酒を飲まなくても明るくて気遣いができる女性です。美智子さんと先輩の雅美さんを上手に紹介してくれました。

 美智子さんは控えめな雰囲気ですが、知的な雰囲気も漂わせて、何か話しかけると嬉しそうに応じてくれます。恋人がいないのは不思議だなあ。オブザーバーのはずの僕がやたらにおしゃべりしてしまいましたよ。

 先輩の雅美さんも素敵です。優秀な社員であり、全国の拠点を回って新人に業務を教える仕事をしているそうです。パンツスーツが似合いそうな細身でキリッと整った顔立ち。しかもお酒もいける口です。うーん、改めてデートに誘いたい。いや、僕がしゃしゃり出てはいけません。