3. 文章の長さや送信の頻度は相手の様子も見て判断する

 何か用事があって連絡を取っているのに3日ぐらい返信がなかったりすると不安になったりイライラしたりするものですよね。仕事相手の場合は「この人とは長くやっていけないかな」と思ったりします。僕はけっこう神経質なのです。

 逆に、特に用事のないメールもあります。僕は海外に長く住んでいる女友達と「年1ペース」で長文のメールを送り合っています。自分の近況や考えていることを、相手への友情と淡い恋心を抱きながら書いて送り、相手からも送ってもらうのです。1ヶ月ぐらい返信がなくても気にしませんし、頻度も年に一往復だからこそ文通が長続きするのだと思っています。

 飲み会などで会って気に入った異性とのメールは、自分にとっては重要性も緊急性も高いけれど、相手にとってはそうでないことが多いですよね。ポイント2にも通じることですが、相手の反応を無視して長文のメールを何度も送るのはやめましょう。返事は期待していないのかもしれませんが、受け取る側は「長すぎるので読むだけでも負担」「同じぐらいの長さと頻度で返信できないので申し訳ない」と思ってしまうでしょう。なお、電話やLINEでも同じことが言えます。

 以上の3ポイントをまとめると、「相手と自分の関係性や文脈をちゃんと見て、心のこもった文章を丁寧に書く」になりますね。それなりに時間も頭も使うので、文章を書くことが嫌いな人には向いていません。

 このメール術を実践しても何の反応もしてくれない場合もあるでしょう。理由は、相手があなたにまったく興味がない、興味はあるけれど文章でのやりとりは苦手、のどちらかです。前者だと感じたらさっぱりあきらめて次に行きましょう。後者だったら、手短にデートの約束だけを取り付けて体当たりで勝負するしかありません。参考にしてくださいね!

イラスト/つぼいひろき