こんにちは。毎週「お見合いおじさんは見た! 」のコラムをお届けしているライターの大宮です。最近までは「婚活応援ライター」を名乗っていたのですが、結婚を前提にし過ぎると男女の出会いを狭めてしまうことに気づきました。肩の力を少し抜いて、「気が合いそうだから引き合わせます。友だちになったら?」ぐらいのスタイルが良さそうですね。前回はそれでうまくいきました。

 同性の友だちと異性の友だちでは何かが違うと僕は思います。同性とは趣味(僕の場合は映画観賞など)の話で盛り上がりやすいけれど、どこかで緊張感があります。仕事やお金、家族、年齢、学歴、モテなど「社会的な強さ」に関わる話題になると、妙な上下関係に陥らないように無意識のうちにバランスを取るのです。仕事が不調な人には子育ての楽しさを聞き、学歴コンプレックスがある人には職場での活躍ぶりを聞く、などですね。当然、相手も僕に対して同じような気遣いをします。男もけっこう大変なんですよ。

 その点、異性とは気楽に付き合えます。「違って当たり前」という意識があるので、対抗関係になりにくいのでしょう。もちろん、こちらを露骨に見下してくるような女性は嫌ですが、そうでない限りはどんな話題でも平気です。ちょっとぐらい自慢をしても許される気がします。 同性にはわざと後ろ向きな自分を見せて「安心してください。僕はあなた以上にダメですよ」というメッセージを発したりします。異性にはむしろいいところを見せたい。傲慢ではないけれど前向きで、親切・丁寧・清潔・素直な自分でいたいのです。

 このように考えると、結婚相手に限らず、異性の友だちというのは大切ですよね。大げさに言えば、豊かな人生を送るために不可欠な存在だと言えます。異性の助けを借りずに、朗らかで頼もしい大人に成長するのは難しいでしょう。

 我がオネット(大宮ネットワーク)の会員も、「すぐに結婚できそうか否か」ではなくて、僕が友だちになれるか否かという観点で選ぼうと思っています。そうすれば僕自身も楽しいし、他の友だちにも気軽に引き合わせられますからね。ちなみに、僕の友だち選びの基準は「たまには2人きりでおいしいものを食べながらおしゃべりしたいと思う」こと。2人きりだと気詰まりな相手は「単なる知り合い」ですし、たまにじゃなくて毎日会いたいなら「友だちじゃなくて恋人」ですよね。