こんにちは。「ワークルールとお金の話」の社会保険労務士 佐佐木由美子です。先日、「親の介護について初めて考えた」という麻菜さんから、将来の不安を打ち明けられました。今回は、誰もがいずれ直面するであろう介護問題にについて取り上げてみます。

きっかけは母親のケガ

 アラフォー女子の麻菜さんが、一人暮らしを始めるようになって2年。実家を出た理由は、毎日のように母親から結婚を急かされ、嫌気がさしたからだといいます。決して独身主義というわけではなく、いつか良いご縁があれば、と思っているそうですが、やりがいのある仕事も大切にしたいと、一人暮らしをすることにしたのです。

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 ある日、父親から珍しく電話がかかってきました。母が転倒して骨折をしたとのこと。松葉杖で、しばらくは日常の生活もままならないということから、久しぶりに実家に戻って家事や通院のサポートをすることになりました。

 白髪も増え、すっかり弱気になった母を見て、麻菜さんは初めて親の介護を身近に感じました。「もしこのまま、寝たきりになってしまったら……」 そんなことを考えると、眠れない夜が続きました。幸いにして、母親の快復は思った以上に早く、今までの生活に戻ることができたそうですが、そのことを契機に漠然とした将来への不安を抱くようになった、といいます。