こんにちは、「ワークルールとお金の話」の佐佐木由美子です。先月、休日出勤をしたので、今月になってから代休を取った佳織さん。しかし、給与がカットされてしまったといいます。その理由とは……?

そもそも代休の仕組みって?

 めったに休日出勤をすることがない佳織さん(仮名)。代休を取得するのも、今回が初めてのことでした。ところが、代休を取った月の給与がカットされてしまい、「損をした気分」だといいます。いったい、どういうことなのでしょうか?

 そもそも代休とは、休日に働いた場合に、その代償として以後の労働日に休みを取ることをいいます。例えば、納期に間に合わせるために日曜日に出社し、その代償として次の木曜日に休みを取るような場合です。

 ちなみに、代休と似ているものとして、「振替休日」があります。これは、あらかじめ休日と定められている日を労働日として働き、その代わりに他の労働日を休日と交換することをいいます。大きな違いは、事前に振り替える日を特定しておくことです。

慣れない休日出勤は大変…… (C) PIXTA

 佳織さんのように、振り替える日を事前に特定することなく休日に働いてしまい、その後に代償として他の労働日を休日として休む場合、休日労働という事実は消えませんので、法定休日に働いてしまった場合は35%以上の割増賃金が支払われる必要があります。

 行政解釈の通達においても「休日に労働を行った後にその代償としてその後の特定の労働日の労働の義務を免除するいわゆる『代休』の場合は『休日の振替』には当たらない」としているため、休みを後から取った場合、給与は振替休日と同じ、とはなりません。