こんにちは。「ワークルールとお金の話」の社会保険労務士 佐佐木由美子です。仕事をするうえで、パソコンは欠かせないツールとなっていますが、私用メールが時々問題になることがあります。あなたの職場では、大丈夫ですか?

驚くべき情報収集力のカギは……

 最近、中途入社で同じ部署になった沙知さんは、熱狂的なジャニーズファン。特に、嵐がお気に入りだそうで、景子さんも嵐のファンだったことから、すぐに打ち解けて仲良くなりました。

 仕事のことなら、経験のある景子さんの方が先輩ですが、ジャニーズのこととなると、沙知さんのキャリアにはかないません。沙知さんはあらゆる情報をいち早く入手して、景子さんに教えてくれました。

 ジャニーズに関する情報収集力があまりにもすごいので、ある日景子さんが「なんでそんなに早く情報をキャッチできるの?」と聞いてみました。すると、「ここだけの話。仕事中もずっと追いかけているから」と小さな声で教えてくれました。

就業時間中のプライベートなSNS投稿も注意して (C)PIXTA

 そう、沙知さんは、業務中も自分のパソコンを使って、関連サイトをチェックしたり、ファンクラブの仲間たちと私用メールを頻繁に繰り返していたのです。社内のネット環境は、閲覧サイトに厳しい制限が設けられていないため、やろうと思えば、どんなサイトでも自由にアクセスすることができる環境にありました。しかし、そこまで大胆に、仕事と関係のないサイトをチェックしているとは……。

 「会社にバレなければ大丈夫」と沙知さんは言いますが、景子さんは複雑な気持ちになりました。なぜなら、ジャニーズに気を取られているせいか、時間の割に沙知さんの業務が捗らず、時々残業につき合わされてしまうこともあったからです。

 最初は、まだ仕事に慣れていないから時間がかかるのだろうと、大らかな気持ちで接していました。ところが、それがジャニーズのためだったかと思うと、やるせない気持ちになったのです。しかも、業務中の私用メールや、関係のないサイト閲覧は、会社のルールで禁止されています。

 「このまま放っておいてよいものか……」景子さんは、途方に暮れてしまいました。