こんにちは。「ワークルールとお金の話」の社会保険労務士 佐佐木由美子です。先日、「社会保険に入りたくないから、脱退したい」と女子社員から言われて困っている、と人事担当者から相談がありました。いったいその理由とは…?

社会保険に入りたくない理由

 社会保険完備のA社に入社してきた和香さん(33)。マネージャーとして入社したため、一般事務職の女子と比べると、相当水準の高い給与額で採用をされました。即戦力として周囲からも活躍を期待されています。

 勤務態度に大きな問題もありませんでした。ところが、入社後の最初の給与支払日に、「健康保険と厚生年金の社会保険料が高い」と人事部にクレームがありました。社会保険料は、正社員であれば皆天引きされているもので、給与額に応じて金額も変わってきます。給与が高ければ、社会保険料も高くなるのは仕方のないことであり、和香さんだけが特別高いわけではないことを説明しました。

 しかし、入社半年も経たない頃、今度は「社会保険を脱退したい」と強い申出がありました。そうした話を社員から受けたことのなかった人事担当者は、大変困惑した様子で相談に訪れました。

「社会保険を脱退したい」という相談は通るのでしょうか? (C)PIXTA

 なぜ脱退したいのか、担当者が和香さんにたずねたところ、「手取りが減ってしまうから」とのこと。「年金だって、将来もらえるかどうか当てにならない」「健康には自信があるので、保険証も不要」など話しているそうです。実際に、和香さんの友人は、社会保険に入っていないので、手取りが多くて羨ましいとこぼしているそうです。

 さて、本人からの申出により、社会保険を抜けることなどできるものでしょうか?