家の外回りにも危険はこんなにある!

 「家の外回りにも、多くの危険が潜んでいるのです」と委員会の寺本さんと永間さんは訴える。

<家の外回り危険>

玄関ポスト
 郵便物を溜めないこと。溜まっていると、留守宅、住民がだらしない、防犯意識が低い、と思われてしまう。郵便物には個人情報が詰まっているので、鍵がついていたら必ずかけること

表札
 フルネームを書くのではなく、名字だけにするか、できれば名前は記載しないようにするとよい

マーキング
 泥棒が、この家にどういう人が住んでいるか、という情報を記号やシールなどで目印にしたもの。ポストや玄関廻りに貼ったり、書いたりしてあるので、怪しい目印を見つけたら、すぐに消そう!

洗濯物
 夜に洗濯物が干してあると、留守の証拠になる。帰宅が遅くなる場合は、部屋干しに!

 さらに、女性の一人暮らしであることを知られると危険が増えるので、外側から見える窓周辺には女性らしい小物などは置かず、カーテンもシンプルなものに変えよう。

 このように、「防犯対策とは、まず意識を変えること」と安全委員会のお二人。「女性が被害者になってしまったニュースを見たら、怖いと思うだけで終わらず、自分も気を付けよう! と意識を変えることから防犯は始まります」。

 「第一部でスマホの光が安眠に悪いというお話がありましたが、防犯対策の面でも路上、特に夜道を歩くときはスマホの操作を止めましょう。万一の場合に、逃げ込める場所をつくっておくことも重要。駅から家までの間にあるコンビニは強い味方です。今日の対策の中で、自分が続けられるものをひとつでもいいから見つけ、それを継続して習慣化し、徐々にステップアップしてください」と語った。

 会場にはさまざま色や形の防犯ブザーが展示され、手に取って見る参加者も多かった。

さまざまな色や形の防犯ブザー
さまざまな色や形の防犯ブザー
安眠そして防犯について熱心に耳を傾ける参加者たち
安眠そして防犯について熱心に耳を傾ける参加者たち

 最後に日経ウーマンオンライン編集長の常陸佐矢佳から、「安眠も安全も、自ら守る意識がないと守れない時代になったことを実感しました。共通点は便利なスマホの悪影響の一面。自分の場合は、安眠の敵、防犯の敵であるながら歩きのスマホの使い方を注意することから始めたい」という挨拶で、満員の集いは終幕となった。

文/芦部洋子 写真/木村輝