1月13日に報じられたSMAPの解散報道。今のところは協議、交渉がなされているとのFAXが公式にあるのみで、まだまだ確かなことはわからないが、人々に与えた衝撃は大きく、それまでの芸能ニュースの話題がすべてふっとぶほどだった。

 もちろん、派閥争いや事務所内のことが取りざたされているが、それは芸能記者の方にお任せするとして、むしろ、SMAPはなぜここまで人に衝撃を与えたのか。また、どんな着地点があり得るのかを考えたい。

ベテラン・グループアイドルの着地点は……?

 彼らは全員がアラフォーになっても、メンバー全員でレギュラー番組を持ち、歌手としてCDをリリースするという形で存続している、日本で最も息の長いグループアイドルである。

 このことは、今では当たり前とのように受け止められているが、彼らの前には例がなかったと言っていい。しかも、それは東アジアを見ても、成し得なかったことだった。もっとも、韓国では、SMAPより年数はまだ短いが、兵役を経て、再びグループとして活動をしている神話といったグループも存在しているし、神話以降、兵役にいっているメンバーも、兵役を終えたメンバーも、まだのメンバーも共存して存続しているSUPER JUNIORのようなグループも、存在し得るようになった。しかし、SMAPよりも先を歩いていたアイドルは東アジアにはいなかった。

 そのため、韓国や台湾、中国大陸でもこのニュースには激震が走った。私がテレビで見た台湾のファンは「なんかもったいないわ」「私たちと一緒に成長したグループよ」と語っていた。

 台湾のファンの言うように、彼らの存在は、アイドルファンの年齢層を同時に引き上げることにもなっていた。アジアのアイドルがなかなか存続しなかったのも、アイドルファンは、大人になったらやめるもの、というその国の中での認識があったからである。いまや日本ではなくなりつつあるが、SMAPと同年代の私が10代から20代に差し掛かる頃にも、確かに大人になったらアイドルファンは卒業するものという空気があったのを覚えている。

 しかし、SMAPがずっとアイドルであり続け、常識を取り払ってくれたおかげで、ファンの側もSMAPと同じく40代になっても(もちろんそれより年上の人も)、SMAPを好きであり続けることができたし、SMAP以外でも、『おそ松さん』にハマったり、2.5次元の舞台に行ったり、K-POPのライブに行ったりできるようになったのだと思っている。ファンの年齢層が広がらなければ、SMAPに限らず、全国のドームクラスの会場でのアイドルの公演が当たり前のように行われる現在のような状態にはならなかっただろう。そして、日本に来て公演をすることが重要な海外(主に韓国)のアイドルたちにとっても、SMAPのような息の長いアイドルは指標でもあったはずなのである。