お茶の間の人気者を愛を込めて分析する「西森路代の人気研究所」連載、今回は俳優・鈴木亮平さんを取り上げます。作品ごとに体重を増減させて役作りに励む役者魂が気になる人もいるのでは? さまざまなドラマに引っ張りだこの鈴木さんの人気の秘密に迫ります。

 この1月からの放映作品だけでも、日本テレビとWOWOW、Huluが共同製作した「銭形警部」、人気漫画が原作の「東京タラレバ娘」(日本テレビ)、NHKの大河ファンタジー「精霊の守り人II」の3作品に出演している鈴木亮平さん。3作品ともそれぞれ全く重ならない役であるのに、それぞれに違和感を唱えている人を見かけることがありません。

 例えば「銭形警部」は、誰もが知るキャラクターであり、アニメのあの声のイメージも定着しています。アニメ作品が原作のドラマ作品を演じるとき、俳優のみなさんは、そのイメージをどこまで再現するべきなのか、それとも独自の型を作っていくことにするのかをまず考えると聞きます。この作品では、誰もが知っている銭形の型を選んで、それが成功していました。

役のためなら太ったり痩せたり、体型改造しますよ! イラスト/川崎タカオ

 そこにはプレッシャーも強かったようで、映画サイト「クランクイン!」のインタビューで「演じる前、一番怖かった」と鈴木さん自身も語っています。そのプレッシャーを抜け出たのは、銭形は、ただハイテンションなだけではなく、さまざまな顔があると気付いたことだそうで、そこから役作りのヒントを見つけたとのこと。単にまねるということから脱出しているからこそ、銭形にそっくりでも、モノマネに終わらない演技に見えたのでしょう。