高子さんって、どんな性格?
その後も⾼⼦さんは、決して完璧ないい⼈というわけではないし、⾔いたいことを⾔うキャラクターとして存在しますが、視聴者には愛されてきました。
ドラマなどでは、高子さんのようにベテランとなった働く女性は、新人をいびるキャラクターとして描かれることが多くあります。このドラマでも、最初は「ステレオタイプなキャラクターが出てきたのか?」と視聴者に思わせておいて、そうではないと裏切りました。
⾼⼦さんは従来のよくあるお局キャラクターではなかった。だからこそ、ヒロインと同じように高子さんには高子さんの人生があり、一人の重要な登場人物として、見ている側は認識することができました。
自分に置き換えてみると分かります。
ベテランになると、自分のことばかりをやっているわけにはいかず、新人に教える立場にもなります。若い頃よりは、人にどう思われるかを気にしなくなるため、口さがなく思ったことをすぐに言うようにもなります。
高子さんが時折発する「やだぁ、私がいないときに面白いことが起きるの嫌っ、絶対に嫌っ!」というような、正直過ぎるセリフも話題になりました。
ただ、高子さんのように振る舞っているだけで、職場で「お局」と見なされている人は、日本にどれだけいることか……。
高ちゃんは、そんな「お局さま」に仕立て上げられた女性たちの気持ちに寄り添うキャラクターだからこそ、人気者になったのだと思います。