目的のために信念を持って行動する『シン・ゴジラ』のカヨコ・アン・パタースン

 昨今の石原さんの役は変化していて、「全方位に愛されたい」という女性以外からも支持されるようになっています。例えば、『シン・ゴジラ』のカヨコ・アン・パタースンは、胸元のあいたセクシーなワンピースにワンレンっぽい髪をいつもかきあげて武装し、英語なまりを誇張したように話す、アメリカ合衆国特使です。

『シン・ゴジラ』のカヨコ・アン・パターソン イラスト/川崎タカオ

 『リッチマン~』で身にまとった武装がさらに強まったかのようなカヨコですが、過剰な女性らしさをまとっていても、女性からの反発がなかったのは、カヨコの武装が、男性社会に受け入れられるための媚びからきているのではなく、自分を奮い立たせるための武装に見えたからかもしれません。そういう意味では、真琴よりもパワーアップした、我が道を行くキャラクターになっていると言っていいでしょう。

 また、カヨコは、日本人の祖母を持つ日系3世であり、父は上院議員で名家の出身ですが、親のコネを使うことにも躊躇はなく、目標の40代大統領への道を虎視眈々と狙ってます。『リッチマン~』では、あくまでも男性を脅かさない範囲で、全方位での頑張りを求められていたところがありますが、カヨコがカヨコ自身の目標に向かって、躊躇することなく突き進む姿はすがすがしく、現実にはありえないと思いつつも、その頑張りにあやかりたいと思った女性はいるでしょう。