世の中の人気者を分析・考察するこの連載、今回は、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で大谷亮平さん扮(ふん)する風見涼太に注目します。ドラマはいよいよ最終回を迎えます。多くの女性視聴者のシンパシーを得ている風見さんは大谷さんによってどのように魅力的に描かれているのか、人気評論家の西森路代さんに考察していただきました。

 「逃げ恥」第10話の放送では、みくりの家事に支払っていた賃金をタダにして貯蓄に回そうという提案とともに平匡さんがプロポーズをしてしまったため、二人のムズキュンムードはどこへやら?というところでドラマは終わりました。

 きっと最終話では、何か納得できる新しい着地点を見つけることとは思いますが、最後に、みくりと平匡さん以上に「ムズキュン」を担ってくれるのではないかと期待されるのは、百合ちゃんと風見さんではないでしょうか。


好感度高い風見さん。最終回は、百合ちゃんとの展開がどうなるかムズムズキュンキュン…… イラスト/川崎タカオ

 思えば風見さんは、最初の登場シーンこそ、嫌なイケメンの印象を与えていました。結婚を望む彼女に「結婚って何のメリットがあるんだろ」「面倒が増えるだけじゃないかな」「じゃあ君はさ、なくてもこまらないものをわざわざ買う?」と言ってこっぴどく振ったり、結婚については「よっぽどメリットのある相手なら考えてもいいかな」と言い放ったりしていたわけです。

 ところが、今はどうでしょうか。マイナスの印象からスタートしたため、今ではどんどん加点されている状態です。