集中力をうまく管理できないのはなぜか

 私たちは時間管理が下手というよりは、むしろ集中力を上手く管理できていないのです。メールの受信音が鳴るたびに私たちはそれに反応するか、反応しないかの判断に迫られます。こういった小さな判断を常時下さなくてはいけない状況で私たちが注意散漫になるのは当然です。

 このような状況下で生産性をアップさせたい人は、刺激をシャットアウトする努力が必要不可欠なのです。

 例えば、フィットネスサイトNerd Fitness(*)を運営するSteve Kamb(スティーヴ・カンブ)はオンラインウェブマガジンMy Morning Routineのインタビュー(*)の中で、集中するための適切な環境づくりの重要性について語っています。もともと夜型だったkamb。日中は細々としたタスクを処理し、本格的に仕事をするのはなんと夜の10時から朝の4時でした。Kambが夜行性だったのは、邪魔が入らず集中できるのが夜だったからです。

 オフィスで仕事をしている人も同様の悩みを抱えているのではないでしょうか? 日中はいろいろな人の要求に応え、やっと落ち着いて「本当の仕事」ができるのは外が暗くなってからという人も少なくないでしょう。

 Kambは次のように語っています。

[引用]最初は自分が単に夜行性で、(邪魔されない)みんなが寝静まった後しか仕事ができないと思っていました。しかし、2年前に出版の契約を交わしてから朝型になるために、(サイトをブロックする、スマホをおやすみモードに切り替えるなど)仕事環境を改善する手段を取り入れるようになりました。[日中仕事ができるようになるには]単に邪魔が入らず仕事ができるシステムを構築すればよかったのです。