その状況、本当に「どうしようもない」のだろうか?

 自分の状況に責任を持つことが、それを変える第一歩です。ライフ・コーチのMarie Forleo(マリー・フォーリオ)も指摘するように、私たちの多くは状況に対して自分が無力と考えがちです。だから「できない」という言い訳をしがちなのです。

 しかし、ほとんどの場合「できない」は「したくない」「さほど重要ではない」という言葉に言い換えることができます。さて、あなたが普段「~できない」と言っていることを「~しない」に言い換えてみてください。

 そうするとどうでしょう?

「どうも朝起きれない」→「どうも朝起きたくない
「子供がいるから自分の時間が作れない」→「子供がいるから自分の時間を作らない
「忙しいから運動できない」→「忙しいから運動しない
「仕事が遅いからご飯が作くれない」→「仕事が遅いからご飯を作らない
「お金がないから旅行に行けない」→「お金がないから旅行に行かない

 後者は自ら自分の状況を選択していることが分かりますよね? そして、何より自分の真意が分かります。 「~をしたくない」と言うのは、自分がそれを積極的に選んでいるのであれば悪いことではありません。もっと優先順位が高いことが別にあるということです。そしてもし、自分の選択がもたらしている結果が気に入らなければ、変えることができます。

 問題なのは、「~できない」ということで状況に対して自分が無力だと考えてしまうことです。そうすると我慢するだけで、状況に対して働きかけることがなくなってしまいます。つまり、自分が状況の「被害者」になってしまうのです。

 あなたは「~できない」と言い訳し、知らず知らずに無力さを感じていませんか? 「~できない」を「~しない」に変えるだけでも自分に選ぶ自由と力があることが感じられます。

 みなさんはどんな言葉を日常的に使っているでしょう? ぜひ検証してみてください。そして必要があればそれを変えてみましょう。時間も労力もほとんど必要ありません。

 これをやらない手はないですよね?

文/相磯 展子

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