1. 怒っている時は行動しない

 相手に怒りをぶつけた後、必ず後悔が押し寄せてきます。まず怒りを覚えたらそれが収まるまで「何もしない」よう心がけましょう。

 ひとしきり怒りと向き合うことも大事なことです。怒りやイライラを無理に忘れようとしたり、すぐに発散しようとしたりするとかえって長続きしてしまいます。ここは少し我慢の時間です。ひとまず第三者になったつもりで自分の怒りを観察してみてください。紙に怒りを書き出してみてもいいかもしれません。思わず逃げたくなりますが、ここを通り抜けてしまうと自分が怒っていることが案外大したことではないことに早く気づきます。

2. 大半のことは自分ではコントロールできない

 私たちは、自分が思っている以上にいろいろなことをコントロールできません。その中には他人の行動、他人が自分をどう思っているかも含まれます。同様に、怒りを持って相手を変えようとすることは、無駄な努力です。

 変えられないことではなく、むしろ変えられることに集中しましょう。中でも重要なのは、自分の態度です。いつまでも怒っているか、状況を受け止め、次に行くかはあなた次第です。あなたの態度次第で同じ状況でもその体験はいくらでも変わり得るのです。

3. 相手の立場で物事を考えましょう

 怒っている時はとても難しいかもしれませんが、相手の立場を考えてみると状況が違って見えてきます。相手の視点に立ってみると、あなたに対する個人的な理由で行動していないことに気づくことができます。多くの場合は、相手がもとから抱えている問題(自信不足、不安、不満)をたまたま近くにいるあなたに投影しているに過ぎません。

 「私に対してこんなことができるなんて」と怒っている時に、こうした視点のシフトは効果的です。相手の行動に対して、より寛容になれるはずです。

[引用」私たちはみな、欠点だらけで、つまずきながら人生を歩み、その場その場を切り抜けている事実を考えることで、謙虚な自覚を得ることができるはずだ。その認識は、他人にもっとやさしく接すること、つまり思いやりを持って違いを受け入れ、優越感を取り除くことを促してくれる。
(Paul Jun、「How to Allow Forgiveness to Enter Into Your Stone-Cold Heart」)