断れない人はいろいろな不都合を招き入れている

 しかし、盲目的なコミットメントは以下のような残念な結果を招きます。周りにこういう人はいませんか? 自分もこういう人になっていませんか?

[引用]
・ 細かい仕事に追われて、重要なプロジェクトが後回しになる
・ 仕事の質の低下、締め切りに遅れる
・ 然るべき仕事の割り振りをせず、人の仕事までやってしまう
・ 残業時間が長く、個人的な目標達成ができない
・ 睡眠、運動、楽しい時間を過ごせる人との時間を犠牲にする
・ 周囲から「アプローチしやすいが、信頼できない」と認識される
・ 周囲の人から、依頼したものが「いつできるか」いつも催促されている
・ いっぱいいっぱいになり、力不足、罪悪感、不満、憤りを感じる
(99U「Setting Boundaries & Saying No… Nicely」より)

なぜ断れないのか?

 私たちはなぜ、断れないのでしょう? それはいくつかの「恐れ」が関係しています。

・「相手をがっかりさせたくない」
 おそらくこれが私たちの一番の恐れです。断れば上司や同僚からの評価が下がると思うと、断ることは選択肢に入らなくなってしまいます。

・「機会を逃したくない」
 私たちは、自分に与えられた機会をすべてものにすべきだと考えがちです。しかし、本当に重要なのは限られた時間の中で、自分が何を選択するかです。

・「周囲からのプレッシャー」
 周りの人が残業しているのに、自分だけそれをしないのは勇気がいります。しかし、周囲の人たちもあなたと同じ恐れを抱え「我慢しながら」働いているのです。あなたがそのパターンを破ることで周囲の人も、自分の都合を主張しやすくなります。