1日を「賢く」始めよう

 繊細な人はちょっとしたことに影響されやすいのです。自分が安定した状態で仕事をするためには、自分に合った環境・状況を作っていくことが必要です。

[引用]自分の調子を狂わせかねないメールチェック、SNSチェック、そして会議も、朝一番のタスクに入れないこと。あなたの1日の調子をギャンブルにかけているようなものなので、やめましょう。その代わり、朝一番はもっとも大事なタスクに集中しましょう。《中略》これによって、仕事の優先順位が決めやすくなるだけでなく、他の人のせいで自分の調子が狂う可能性も少なくなります。

意見や批判は相手の価値観の反映に過ぎない

 繊細な人は打たれ弱いことが多いのではないでしょうか。しかし、批判は何も悪いことばかりではありません。相手の意見の裏にある意図を考えれば、そこからプラスなものを受けるとることもできます。ひとまず、傷ついた自分からフォーカスをずらし、相手の言葉の意図について考えてみましょう。それは単なるやつあたりでしょうか、それともそこにはあなたが成長するためのヒントが隠されているでしょうか。

[引用]友人、上司、クライアントからマイナスなフィードバックや建設的な批判を受けた時、一旦立ち止まり、すべての批判が悪いわけではない、ということを思い出してほしいのです。むしろ、その批判のもとにあるものを考えてみれば、そこから成長できるかもしれません。自分の成長、進歩を手助けしてくれるような真実が相手の発言に少しでも隠れていないか、自分に問うこと。

 そして、もう一つは相手の言うことを真に受けすぎないこと。繊細な人の多くは自分の立場や意見を差し置いて、相手の視点や立場に寄り添いすぎてしまいます。そうすると、相手の基準や価値観と、自分とのズレに苦しむのです。

 繊細な人が批判を受け止めきれないのは、自分の考えや立場を無視して、それを背負おうとするからでしょう。なので繊細な人ほど、自分と相手との境界線をしっかり引く必要があります。

[引用]誰かがあなたを批判した時、その批判はあなたではなく、相手について多くのことを語っています。批判が教えてくれることは、単に相手が何を考え、何を信じているかということ。それはあくまでも相手の意見なのです。あなたの本質的な価値や、あなたが作り出す価値とは関係ありません。あなたはそのフィードバックを取り入れる時もあれば、取り入れない時もあっていいのです。

 時には選択肢として、相手の意見を取り入れないという手もあることを覚えておいてください。逆に相手の意見を一旦否定することで、それを受け入れられたりすることもあります。