誰もが陥る間違った頑張りとは?

 実は「頑張り」は2種類あります。学校のシナリオに例えると一つは、「先生に褒められたいから頑張った」というもの、もう一つは「楽しいから頑張った」というものです。

 この2つの違いは分かりますね? それは動機の所在にあります。

 12年以上、「粘り強さ」「根性」とも訳せる「Grit(グリット)」を研究し続けてきたアメリカの心理学者アンジェラ・ダックワースは、並外れた「頑張り」を発揮する人にはある共通点があると言います。

[引用]私はこれまで産業、公的事業、学問、スポーツ、芸術といった領域で活躍するグリットのかがみといえるような人たちをインタビューしてきました。その多くが、同僚たちの2倍の時間働いています。そして、一人として自分の外側の何かに努力を強いられていると答えた人はいません。
(Wired誌「Not enjoying your job? Let the spark of passion come first」)

 外から努力することを強制されていない!? それって一体どういうことなのでしょうか?