失敗をどう捉えるかで成長できるかが決まる

 失敗を受け止めることはなかなか難しいものです。口で言っていてもなかなかそれができない時もあります。しかし、失敗を失敗として認識しない限り、そこから改善策を見出すことは難しいでしょう。Harfordによると、失敗を客観的に捉えるためには以下の3つのポイントを抑える必要があります。

1. フィードバックをもらう

[引用]どの試みが成功し、どれが失敗したかを判断するためには何よりもフィードバックをもらうことが重要である。アドバイスをもらうとよい。それも1人ではなく数人から。

 フィードバックがなかなか厳しく、受け入れ難い時は・・

[引用]もしきついフィードバックが返ってきたら、そこから「毒を抜いて」、アドバイスの部分だけを取り出そう。

 目的は的確なフィードバックをもらうことです。わざわざ自分から相手の「攻撃」を受けにいくことはありません。

2. 感情を外す

[引用]感情に左右されないことは重要だ。自分が周囲よりも先を行っているか、遅れをとっているかということは一度忘れ、自分がいるところからこのまま同じことを続けることのコストと利益を検証してみるとよい。

3. 自分が立てた計画にあまり執着し過ぎない

[引用]計画が悪いというわけではない。しかし、どんな計画も敵との最初の接触に耐えることはできないというHelmuth von Moltke(ヘルムス・フォン・モルトケ)の有名な格言を覚えておくべきだろう。危険なのは、失敗はありえず、適応することは不要だと思い込ませてしまう計画である(これは氷河にぶつかるまで沈むことは絶対にありえなかった一種の「タイタニック」計画とも言えるだろう)。