「働き女子の味方! 目からウロコの仕事ハック」では「アイデアを実現するためのカリキュラム」の提供を目的としたブログ99U 記事を紹介しています。仕事に関するさまざまなノウハウを取り上げた本サイトでは仕事効率化、モチベーション、失敗の対処法、メール術、体調管理など幅広いテーマをカバー。仕事にまつわる様々なテーマを学問的な知見を交えながら分かりやすく解説。常識を覆すユニークな視点で書かれた記事が魅力です。

 あなたは普段上司やクライアントから問題の解決策、ソリューションの提案を求められた時、どうしていますか?「すぐに答えを探し始める」と回答した人は要注意。もしかすると問題解決の根本を見落としているかもしれません。

 なぜでしょう? それは上司やクライアントが提示している問題設定が良くないことがおうおうにしてあるからです。問題設定が間違っていれば、当然正しい答えを導き出すことはできません。

 99ライターで、Use All FiveのCEOでもあるLevi Brooks (リーヴァイ・ブルックス)は、同僚やクライアントの問題定義の仕方のせいで、ソリューションを見つけにくくなるケースが多々あると指摘しています。

[引用]しかし、振り返ってみると問題提起自体がそもそも曖昧過ぎたり、近視眼的過ぎたりするのだ。よく用いられる商品開発の格言に、ユーザーは商品の欠点には敏感だが、適切な解決策を見出すことが全くできないというものがあるが、私はここで新しいプロジェクトへのアプローチの仕方を改める必要があることに気づいたのだった。簡単に言うと、最初に解決すべき「問題」は常に「本当の問題」を明らかにすることなのだ。

私たちはなぜすぐに答えを出そうとするのか

[引用]クリエイティビティー研究を40年間続けてきた心理学者のJacob W. Getzels(ジェイコブ・W・ゲッツェルズ)とMihaly Csikszentmihalyi(ミハイ・チクセントミハイ)は、業界の中でも特に秀でたプレイヤー達が、クリエイティビティーを引き出す優れた問題提起能力を持ち合わせていることを発見した。

 Brooksも指摘するように、問題を検証しないまま答えを出そうとすると、非常に狭い範囲からソリューションを選び取ることになります。長期的に見れば、それは応急処置をしたに過ぎないかもしれません。

 それにも関わらず私たちはなぜ、問題自体にはらんでいる欠点を見過ごし、すぐに答えを出そうとするのでしょうか?

  (次ページ:めまぐるしい変化の中に置かれている私たちが陥りがちなこととは)