こんにちは。Before 9(ビフォア・ナイン)プロジェクト主宰/CONECTA代表、池田千恵です。「ひとり力の作り方」で提唱する「ひとり力」とは、「自分の頭と心を定期的に棚卸し、客観的に見つめて軌道修正していく力」のこと。独身、既婚、家族と同居、ひとり暮らし、子育て中…。どんな状況にあっても精神的、物理的に「ひとり」の時間を作ることはできます。「ひとり力」をつけることで、ほっとしたり、リフレッシュしたり、 リラックスしたり、将来のことを楽しく想像したり、今までの振り返りをしたりできるようになれば、慌ただしい毎日も、心穏やかに過ごせるようになります。 本来のあなたを、あなた自身の手に取り戻すひとつの手段が「ひとり力」をつけることです。第33回の今回は、意識的にひとりの時間に集中するための「ひらめきマネジメント」をテーマにお伝えします。
自分が「ノル」状況を意識的につくる「ひらめきマネジメント」
「ピークマネジメント」という言葉を聞いたことはありますか? アスリートが試合の本番に自分を最高の状態に持って行くために、いつもの「勝ちパターン」を儀式として行うことをいいます。最近では、ラグビーの五郎丸歩選手がキック前にする「あのポーズ」が話題となりましたね。大リーグの松井秀喜選手も現役時代、自分の名前がコールされ、打席に向かうまでに次の動作で精神統一をはかっていたそうです。
●体を前に倒す
●体を旋回するストレッチで体をほぐす
●左右で素振りをした後、ピッチャーの投球モーションに合わせて素振りをする
●打席に入ったとき、足で土をならす
●構えに入るときにバットの先を一瞬見つめる
(出所:『壁を打ち破る100%思考法』(PHP文庫))
そこで今回は、アスリートのようにいざというときに最大のパフォーマンスを出せるよう、自分が集中できるパターンを考えてみましょう。題して「ひらめきマネジメント」。自分が好調な時を思い出し、「ひとり時間」で集中力をピーク状態に持っていけるような行動パターンや場所を意識してみるのです。
(次ページ:具体的には、どうすればいいのでしょうか。まず、次に紹介するステップから始めてみましょう。ちょっと意外なポイントとは。)