メンバーから、深い尊敬の気持ちを寄せられている

 上島さんは確かに、酔っぱらうと気の利いたことも言えないし、土田さんや有吉さんに比べて器用にしゃべれるわけでもありません。

 ただ、そんな彼らの愛のあるイジりを全身で受け止めて、いつでも堂々としているところが、上島さんの偉大なところです。

 自分の弱みを見せられるのも、それだけ上島さんの人としての器が大きいからです。

 実際、有吉さんの「毒舌芸」は、この竜兵会でのやり取りを通じてひそかに磨かれていたといわれています。

 上島さんに冗談でわざと失礼なことを言ったりするのも、一線を越えてしまえばさすがに本気で怒られてしまいます。

 そうならないように、ギリギリ笑いになるラインを見極める訓練をしたことで、有吉さんの毒舌芸が精度を増していったのです。

 竜兵会がなければ、今の有吉さんの地位はなかったはずです。

 土田さんも有吉さんも、テレビに出ているときには、上島さんのことを悪く言ったり、冷たく突き放した物言いをすることもありますが、実際には深い尊敬の気持ちがあるのだということが言葉の端々から伝わってきます。