悪いこともサラッと受け流す芯の強さが大事

 さて、このエピソードについて、皆さんはどう思いましたか?

 「それってただのいじめじゃないの?」と思った人もいらっしゃるかもしれません。でも、大久保さんは明るくそれを受け止めていて、自分ではいまだにいじめだとは思っていないのです。感情の起伏がないというのは悪いことではありません。彼女は、他人にひどいことをされても、それをサラッと受け流す芯の強さを持っています。そこに、大久保さんが多くの女性にとって憧れの対象となっている秘密があるのではないでしょうか。

 感情の揺れがないというのは、過酷な現代社会を生き抜く上で大きな強みになります。過去にとらわれず、心を乱されず、今を淡々と生きる。自分を観察する第三者の視点に立ち、常に冷静さを保つ。そんな大久保さんのような「不動心」を身に付けることができれば、何も怖いものはありません。

文/ラリー遠田 写真/PIXTA

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