澤部さんと岩井さん、水面下では逆転の兆し
アンジャッシュの渡部建さん、バイきんぐの小峠英二さんなど、「格差コンビ」といわれるコンビで売れっ子のほうは、ネタ作りを担当していたりして、コンビの中でも頭脳的な役割を担っていることが多いものです。
ハライチの場合、ネタを考えるのは岩井さんが担当しているにもかかわらず、澤部さんばかりに仕事が回ってきているので、やや特殊なケースだと言えるでしょう。
ただ、オードリーの若林正恭さん、南海キャンディーズの山里亮太さんのように、過去には相方のほうが目立っていた時期もあったけれど、徐々に実力が認められ、格差が逆転しているような形になっているコンビもいます。ハライチも、現時点では「格差コンビ」といわれていますが、水面下ではその逆転の兆しが見えているような気がします。
確かに、テレビの世界には岩井さんの言う「お笑い風」があふれています。しかし、一方で、岩井さんの過激な発言が「ゴッドタン」では評判になったりするように、ヒリヒリするような本音をぶちまけるのが面白い、という意味での面白さもテレビの一部では確実に求められているのです。岩井さんが「お笑い風」の枠に収まらない魅力を発揮し始めるのはこれからでしょう。
文/ラリー遠田 写真/PIXTA
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