「魅惑のミュージアムショップ」連載・第24回は、京都国立近代美術館のミュージアムショップである「アールプリュ」をレポート。京都ゆかりの作家の粋なグッズがあふれるショップです。

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京都ゆかりの作家の作品に触れる

 京都市左京区の岡崎公園は、平安神宮を挟んで西に京都府立図書館やロームシアター京都、東には京都市美術館や京都市動物園などがある文化ゾーン。そして、京都府立図書館の隣にあるモダンな建物が京都国立近代美術館です。

 併設されたミュージアムショップ「アールプリュ」には、企画展や特別展に関連する書籍やグッズはもちろん、所蔵コレクションのポストカード、日本画をモチーフにしたクリアファイルや一筆箋、しおりなどが展開されています。

 「美術館自体が、関西で活躍した美術家をフィーチャーし、京都を中心とする近代美術の回顧、展望を試みています。そのため、ショップでも京都在住、もしくはゆかりのあるアーティストの作品を置くようにしています」と話してくださったのは、ショップ担当の山田祐子さん。

ショップ担当の山田祐子さん

 例えば、オーストリア・ウィーンに生まれ、大正・昭和時代に京都を拠点に活躍したアーティスト、上野リチ(フェリーツェ・リックス)のグッズ。2013年3月16日から5月6日まで開催されていた「交差する表現 工芸/デザイン/総合芸術」に、彼女の作品が出展されたのに合わせて作ったものだそう。「カラフルなデザインの一筆箋や折り紙セット、ぽち袋は今もとても人気です」(山田さん)

 他には、廃品を利用した野田涼美さんによるブレスレットなどのアクセサリー、京都とヘルシンキで染織を学んだ前田恵理子さんによるソックスなど、現役で活躍されているアーティストの作品も扱っています。

 また、地元の有名パティシエやお菓子屋さんとも積極的にコラボレーションをおこない商品化してきました。例えば、琳派400年記念として開催された「琳派イメージ展」(2015年10月9日~11月23日)に合わせ、垣本晃宏さんプロデュース「RINPA IMAGE SWEETS」を販売。ワークショップをきっかけに、郷土菓子研究社のスイーツも期間限定で展開しました。

 「お客さまは展覧会によってガラッと変わります。例えば草間彌生展のときは若い男女が圧倒的に多かったし、魯山人だと年配の女性や料理人の方。さらに最近は、アジアやヨーロッパから来られる方も増えました。お客さまには、お気に入りの一品を見つけていただいたとき、『この作家さんに出会えてよかった』と思っていただけたときが、店舗運営していてもっとも嬉しい瞬間ですね」(山田さん)

 京都の粋が感じられる、京都ゆかりのアーティストのグッズを是非手に取ってみてください。

※ミュージアムショップの利用に、美術館のチケットは不要です。