この連載では、美術館や博物館に併設されたミュージアムショップを紹介。美術館のコンセプトや展示物にまつわる書籍や資料、オリジナルグッズやコラボグッズ、ギフトに最適なグッズも見つかります。知的好奇心をくすぐられることもしばしば。第15回は、世田谷美術館のミュージアムショップを訪れました。

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閑静で緑豊かな砧公園の一角に位置する美術館&ショップ

 東名高速道路と環状八号線が交差する場所にあるとは思えぬほど、閑静で緑豊かな砧公園。その一角に静かに佇むのが世田谷美術館です。併設されたミュージアムショップには、芸術家が多く在住する世田谷区の美術館ならではの商品が並んでいました。

 「当店には、大きく分けて3つの商品を揃えています。一つは、当館が所蔵している作品をモチーフにしたオリジナルグッズ。魯山人とルソーが特に人気ですね。二つ目は、当館の分館である向井潤吉アトリエ館、清川泰次記念ギャラリー、宮本三郎記念美術館。特に、草屋根の民家を描き続けた向井潤吉の作品をモチーフにした一筆箋や、クリアファイルなどが人気です」と話してくださったのは、世田谷美術館の山岡明子さん。

 「三つめは、世田谷区在住の作家によるグッズ。例えば横山尚人による『グラスデコール』は、華やかな色彩のガラス細工。コップやお猪口といった日用品を取り扱っているのですが、実用性と装飾性を併せ持つデザインは、鑑賞用としても楽しめると思います」(山岡さん)

 他にも、ハーブを素材とする食品や化粧品、ポプリなどを扱うハーブ・ショップ「カリス成城」や、用賀にあるハンドメイド・キャンディのお店「TIK TOK」など、世田谷区内のショップからも商品を取り寄せているそう。また、日本橋の和紙店「榛原」のグッズはロングセラーだそう。

 なお、現在は写真家である濱谷浩の生誕100年を記念した企画展「生誕100年 写真家・濱谷浩―もし写真に言葉があるとしたら」が開催されており(11月15日まで)、自由が丘にあるカメラグッズ専門店「ポパイカメラ」の商品も展開されていました。こちらはカワイイ柄のカメラストラップや、オシャレなフォトアルバムなど、カメラ女子の心をくすぐるアイテムも。

 砧公園をのんびりと散歩がてら、世田谷美術館に行ってみませんか?

※ミュージアムショップ入店に、美術館のチケットは不要です。