この連載では、美術館や博物館に併設されたミュージアムショップを紹介。美術館のコンセプトや展示物にまつわる書籍や資料、オリジナルグッズやコラボグッズ、ギフトに最適なグッズも見つかります。知的好奇心をくすぐられることもしばしば。第18回は、江戸東京博物館のミュージアムショップを訪問しました。

*ショップの見どころ ⇒ このページ
*オススメ商品 ⇒ 2ページ
*美術館にも行ってみよう! ⇒ 3ページ


粋な和グッズがたくさん! お土産にも喜ばれる

 まるで道の駅の物産展を覗いたような、懐かしさとワクワク感を存分に堪能できるのが、JR総武線・両国駅から徒歩5分のところにある「江戸東京博物館」のミュージアムショップです。

 1993年に開館した江戸東京博物館は、江戸時代から明治、大正、昭和、そして現代の東京に住む人々の、生活や文化を「体感」できる施設。館内には、江戸時代の長屋(現代でいう借家)に住む人たちを再現した原寸大の模型や、両国、銀座などの街並みを再現した巨大なジオラマ、原寸大幅の日本橋を模した渡り廊下などがどどーんと復元されており、その規模の大きさに圧倒されます。

 「そのため、当ミュージアムショップも『和』をメインとした品揃えです。主力商品は食品で、やはり煎餅など菓子類がよく動きますね。パッケージの絵柄は浮世絵などをモチーフとしているためか、“パッケージ買い”をしてくださるお客様がたくさんいらっしゃいます」

 そう話してくださったのは、ショップ店長の侘美洋実さん。両国という土地柄もあってか、訪れるのは外国人観光客や、時期によっては修学旅行生が多いそう。もちろん、再現ジオラマや模型はお子様から若者、お年寄りまで幅広い人気で、平日でも多くの来場客で賑わっていました。

 「外国人のお客様には、浮世絵をあしらったカラフルなポストカード、マグネットなどが人気です。小さなお子様には、昔懐かしいブリキやソフトビニールのオモチャが新鮮のようですね。もちろん、年配のお客様も懐かしそうに見入ってくださっています」(侘美さん)

 最近、江戸時代の紋柄をあしらったオリジナル商品「蕎麦猪口」と「角皿」を販売し始めたそう。また、季節ごとにディスプレイを模様替えしており、さらに楽しさが加わります。この日は紅葉ディスプレイが色鮮やかでした!

※ミュージアムショップ(1F)の利用には、博物館のチケットは不要です。