レイヤードで「量感」を強調

 オーバーサイズの持ち味を引き出すには、レイヤード(重ね着)が効く。こちらのトップスはポロシャツと、薄手のストレッチ長袖のインナーを重ねている。指先まで隠す「スーパーロングスリーブ」の長さを、ポロシャツの半袖が一段とはっきり見せている。肌にフィットしたインナーは、ポロシャツの袖口にたっぷりの余裕を作って、スレンダー感を際立たせている。

 パウダーピンクでそろえて、トップスに統一感を出しつつ、ボトムスは相性のよい黒で合わせ、大人っぽいカラーバランスに。この春夏はガーリー気分が復活しているので、こういった甘すぎない色合わせを試したい。

着痩せ効果抜群、オーバーサイズの着こなし術3パターン。左から順に、ウエストに緩くインして「こなれ感」を出した例、袖口と襟元で「ヌケ感」演出した例、レイヤードで「量感」を強調した例
着痩せ効果抜群、オーバーサイズの着こなし術3パターン。左から順に、ウエストに緩くインして「こなれ感」を出した例、袖口と襟元で「ヌケ感」演出した例、レイヤードで「量感」を強調した例

 春夏にオーバーサイズを使いこなせば、着姿が単調に見えにくくなる。新作を買い求めてもいいが、パートナーの服を拝借する手もある。全体をルーズにしないで、1点だけにとどめ、残りはコンパクトにまとめると、装いに意外感やウィットを迎え入れることができる。

文・写真/宮田理江