マキシ丈ワンピースはプリント柄の印象で選ぶ

 マキシ丈のワンピースは風が吹き通るから、真夏でも意外に涼しく過ごせる。面積の広さを生かして、大胆なハワイアン風プリントやエスニックムードのアースカラー、植物系のグラフィカルプリントなど、それぞれのムードを帯びた柄をあしらえば、ドラマチックな着映えに仕上がる。

TULUM BLOOMS MAXI DRESS AF/BLUE RADIANCE 2万4900円(税込) Tommy Bahama
TULUM BLOOMS MAXI DRESS AF/BLUE RADIANCE 2万4900円(税込) Tommy Bahama

 トロピカルな葉っぱと花びらのモチーフで埋め尽くしたロング丈ワンピースはグラマラスな景色。柄をビッグサイズであしらえば、堂々とした印象が強まる。植物を象徴するグリーンはトレンドカラーになっている上、ナチュラル感をまとえる。流れ落ちるようなシルエットは大人っぽさを醸し出す。

HIBISCUS HIATUS MAXI DRESS/CABANA PINK 2万4900円(税込) Tommy Bahama
HIBISCUS HIATUS MAXI DRESS/CABANA PINK 2万4900円(税込) Tommy Bahama

 色数を抑えたロング丈ワンピースは静かなムードにまとめやすい。身頃に結び目やギャザーを配したタイプはワントーンでも単調に見えない。花柄や葉っぱ柄をビビッドカラーで迎えると、全体の色味が濃くなりがちだが、スモーキートーンで色数を抑えれば、着て行けるシーンが増える。

ASIA PINEAPPLE MAXI DRESS/DARK SANIBEL BLUE 2万900円(税込) Tommy Bahama
ASIA PINEAPPLE MAXI DRESS/DARK SANIBEL BLUE 2万900円(税込) Tommy Bahama

 パイナップルに代表される南国フルーツの柄は着姿にファニーな気分を添える。ヤシの木やハイビスカス、ヨット、夕日など、トロピカルモチーフにはいろいろな選択肢があり、ムードもそれぞれだから、まといたい雰囲気次第で使い分けて。近ごろは一見しただけでは、そうとは見分けにくいような変形柄も増えていて、さらに普段使いしやすくなっている。パイナップル柄を本来のイエローやグリーンではなく、あえてブルーで染めるアレンジはクールな表情を帯びる。

サマーワンピースを街中で取り入れておしゃれ上手に

縦落ちフォームのワンピースは自然な細感を引き出してくれる
縦落ちフォームのワンピースは自然な細感を引き出してくれる

 「トミーバハマ」は「Make life one long weekend(日々を長い週末のように)」をコンセプトに掲げる、上質なリラックスライフを提案するブランドだ。米国のフロリダやハワイなどのビーチ沿いを中心に世界各地に店舗を構えている。日本にはレストランを併設した銀座旗艦店、横浜店、新宿店がある。休日に着やすいリラックスウエアに加え、スイムウエアやホームグッズなどを幅広く取り扱っている。海辺で過ごすかのような開放的なムードが味わえる、銀座店のレストランは都心の穴場的な存在だ。

 ミニ丈、ロング丈のワンピースとも、肩周りシルエットやプリント柄のチョイス次第で、狙い通りのムードを呼び込める。リゾート気分を漂わせるサマーワンピースは夏の旅先が主な出番だと思われがちだが、近ごろは街中での装いに取り入れるおしゃれ上手が増えている。薄手の羽織りものを重ねたり、落ち着いた柄・配色を選んだりすれば、着ていく場面を広げやすくなる。しなやかな縦落ちフォームは自然な細感を引き出してくれるから、積極的に街中使いを試していこう。

文/宮田理江 画像協力/トミーバハマ