◆こなれ感ある着こなし 「ニット」
Marimekko 2016秋冬コレクション
Marimekko 2016秋冬コレクション

 編み地が醸し出すぬくもり感が高いから、秋冬にニットは手放せない。しかも、今季はニットが世界的なオントレンド素材になっている。ニットルックの幅が広がってきた。この秋冬に主流となる、縦に長く細い「ロング&リーン」のシルエットも、ゆるっとしたニットで組み立てると、シャープになりすぎず、こなれた着映えに。ややルーズに垂れ下がる風情がかえって気負わない着姿に導く。

Marimekko 2017秋冬コレクション
Marimekko 2017秋冬コレクション

 ニットルックを上手に組み立てるには、風合いの違いを生かしたい。ニットには種類が多いので、質感にふさわしいアイテムや形を選ぶと、ムードが濃くなる。たとえば穏やかな表情を持つほっこり系ニットは、たっぷりしたフォルムと相性がいい。袖が余るようなオーバーサイズ気味のシルエットものどかなたたずまいに誘う。素材感の異なるニットを組み合わせると、互いの持ち味が際立つ。無地と柄物をミックスすれば、それぞれを引き立て合う。