最もリアル感が高いとされ、世界も注目するニューヨークコレクションからは目が離せない。実際にNYコレクションを取材し続けているトレンドハンターの目に映った、2016年春夏シーズンの新傾向は「フェミニンの復活」。ロマンティックで、グラマラス、そしてプレイフルなムードに包まれたNYが示したのは、気負わない自然体のおしゃれマインド。日本のトレンドにも影響力が強いNYの新たなモードの風向きは、これからの着こなしの「軸」になってくれる。

◆ALEXANDER WANG(アレキサンダー ワン)
ALEXANDER WANG 2016年春夏NYコレクション
ALEXANDER WANG 2016年春夏NYコレクション

 おしゃれの「常識」を書き換えるような提案が続く。ナイトウエア(寝間着)やランジェリーといった、本来は街中で人目に触れさせないはずのプライベート服を、あえて外へ連れ出す「シーンフリー」の大胆な試みが今回のNYでは相次いだ。ただし、パジャマはそのままの形ではなく、質感やディテールは生かしながらも、街着らしく仕立てをアレンジ。リラックス感といたずらっぽさを同居させている。「パジャマドレッシング」という言葉も現れ、2016年はナイトウエア元年になるかも知れない。

 ランジェリーの街中使いも「スーパーフェミニン」の流れを色めかせる。シルキーなつやめきを帯びたワンピースに、ブラジャーの残り香を写し込んで、ヘルシーセクシーを忍び込ませた。胸元の素肌を深めに露出するのも、来春夏に人気を博しそうなたおやか演出。秋冬が定位置だったロング丈の羽織り物を春夏に持ち込む「サマーアウター」が加速。風をはらむエアリーな着姿に導く。薄手のランジェリー風ワンピとの相性も申し分ない。

(画像協力)
ALEXANDER WANG ⇒ http://www.alexanderwang.com/jp/