トリコロールミニバッグ「都会的ボヘミアンルックに」

 控えめなサイズ感だからこそ、ミニバッグには「顔」が欲しい。色で遊ぶ手もあるが、フォルムやディテールの凝ったデザインは、着姿にウィットや朗らかさをもたらす。重たく見えがちな冬ルックにチアフルな気分を寄り添わせてくれるから、ミニバッグは重宝する。フリンジをどっさり垂らしたレザージャケットに、トリコロール(3色使い)のミニバッグがお茶目なムードをプラス。帽子のネイビーとバッグのネイビーが共鳴して、着姿にリズムが生まれた。

 斜めがけはバッグの基本的な提げ方だが、ミニバッグは真横ではなく、ほぼ正面か、正面より少し脇に位置することが多い。それだけ目を惹くので、その効果を計算してスタイリングの中心に据えたい。あえて強めの色を投入したり、ユーモラスなフォルムで気持ちを和ませたりといった役割を与えれば、もたつきがちな冬ルックに動きと変化を足し込める。